日本三大不動尊とはどこにあるの?ご利益やイベントを紹介!
ここ数年で御朱印集めを趣味にしている若者が増えてきているようです。
オシャレな御朱印帳を持って、各地のお寺や神社を巡る旅は素敵ですね。
今回は不動尊の中でも日本三大不動尊に数えられる3つのお寺をご紹介します。
不動尊とはどんなお寺の事なのか、日本三大不動尊のそれぞれの見どころなどについても触れていきたいと思います!
日本三大不動尊1:成田山新勝寺
成田山新勝寺不動明王像:千葉県にある真言宗智山派の寺で通称・成田不動。関東地方では有数の参詣人を集める著名寺院で、家内安全、交通安全などを祈る護摩祈祷のために訪れる人も多い。初詣客数は明治神宮に次ぐ全国二位。関東三大不動の一つ。 pic.twitter.com/0xyQK3zPJ0
— 仏像シンフォニー (@hotoke__gazo) December 29, 2015
日本三大不動尊の1つ目は成田山新勝寺です。
テレビで1度は見たことがあるのではないでしょうか?
正式には「成田山金剛王院神護新勝寺」といい、真言宗智山派の大本山でもある位の高いお寺です。
成田山の山自体がお寺といった感じで、山の至るところに建物が点在しています。
毎年初詣では明治神宮の次に参拝客が多いお寺です。
歌舞伎で有名な市川家を「なりたや!」と呼ぶことがありますね。
あれは初代市川團十郎が後継ぎに恵まれず悩んでいた時に、新勝寺でご祈祷したところ、無事男の子が生まれたそうです。
2代目も病気にかかった時に新勝寺をお詣りしたら治ったことから、代々市川家ではこのお寺を信仰しているのだそうです。
毎年テレビでも取り上げられ、歌舞伎の市川家はもちろん、流行したドラマのキャストや、その時の横綱などが豆まきに参加します。
節分は元々季節の境目である節分の日に、豆(魔を滅する)で邪気を払うことから来ています。
節分の厄除けと、成田山新勝寺の不動明王の御利益で1年の無病息災を祈りましょう。
日本三大不動尊2:目黒不動尊
日本三大不動尊の2つ目は目黒不動尊です。
正式には「泰叡山護國院 瀧泉寺」ですが、一般的には目黒不動、目黒不動尊と呼ばれています。
808年に開かれたお寺で、境内には日本最古の狛犬もありますが、色々な時代の狛犬が点在しているのも面白いところです。
また目黒不動尊には、不動明王の他に良縁や家庭円満のご利益があるとされる愛染明王も祀られていて、女性にも人気のお寺です。
毎月28日には縁日が行われていて、約40店舗の露店が立ち並ぶ賑わいです。
水かけ不動は、滝行をするのが難しい一般人でも、不動明王像が身代わりになってくれることで、修行したことになるという、なんとも優しくありがたい修行です。
気軽に滝に行って、水に打たれることはできませんから、お手軽な現代人向けの修行かもしれませんね。
日本三大不動尊3:木原不動尊
日本三大不動尊の最後は木原不動尊です。
熊本にあり、正式には「天台宗 雁回山 長寿寺」と言います。
檀家さんを持たない祈願寺としてとても珍しいお寺です。
御祈願、ご祈祷は基本的に大きい行事などが無ければすぐに対応してくれます。
春季大祭である火渡りは毎年2月28日に行われます。
その名の通り、焚火の上を裸足で歩くという、激しい修行です。
火の上を歩くことで心の迷いを焼き尽くす意味があるそうです。
この荒行を見物に全国各地から多くのカメラマンも訪れる迫力あるイベントです。
筋肉質な造形で作られることが多い仁王像ですが、ここの仁王像はちょっとぽっちゃり系・・。
愛嬌のある仁王像も是非ご覧ください。
そもそも不動尊って何?
一般的に不動明王を祀っているお寺の事を不動尊と呼びます。
不動明王は日本で平安時代から信仰されている密教の本尊である大日如来の化身であると信じられています。
歴史が長いだけあって、今でも真言宗、日蓮宗、天台宗、禅宗など多くの仏教で信仰の対象になっています。
お不動さん、お不動様と親しみを込めて地元の人に呼ばれていることがあります。
「菩薩のような~」と表現されるように仏像などは比較的穏やかな優しい表情が多いものです。
しかし不動明王は手には縄と剣を持ち、顔は怒っているような表情をしています。
これは優しい如来では説くことができない悪いものでも、不動明王の怖い表情で正しい道に導くという意味があるのだそう。
まとめ
不動明王を祀っているお寺の事
主に真言宗、日蓮宗、天台宗、禅宗で本尊としてまつられることが多い
■日本三大不動尊
成田山新勝寺、目黒不動尊、木原不動尊
怖い表情の不動明王ではありますが、その厳しさで人間に仏教を説き心を救ってくれる存在です。
仏教に傾倒していなくても、歴史的な仏像や仏閣を見るのは心洗われる旅となると思います。
背中の燃え盛る炎や手にもつ剣で激しい中にも、人を優しく守ってくれる不動明王にお詣りしてみませんか?
それでは!
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