日本三大さざえ堂とは?超珍しい構造をした建物!絶対行ってみるべし!
さざえ堂という建物を知っていますか?
さざえ堂(栄螺堂)とは、世界的に見ても珍しいらせん状の構造で出来ている建物です。
サザエの様に入り口からグルグル回ることから、通称さざえ堂と呼ばれています。
特に下で紹介する「会津さざえ堂」は二重らせんの構造になっています。
二重らせんだと、一方通行で入り口と出口が別々にあるため、上り下りで参拝者がすれ違わないでスムーズに流れることができます。
通路の途中途中に観音像などを置き、順路通りに進むだけで巡礼ができるという便利な仕組みになっています。
ということで、今回は代表的な日本三大さざえ堂について紹介したいと思います!
日本三大さざえ堂1:会津さざえ堂
日本三大さざえ堂の1つ目は会津さざえ堂です。
福島県会津若松市の飯森山にあります。
飯盛山は白虎隊が自刃した場所として有名ですよね。
その中腹にさざえ堂はあります。
長い階段か、有料のスロープを使って登っていきます。
木造の左上に傾いているような外観で入り口は左側、出口は右側です。
会津さざえ堂は時計回りに3回転登って、反時計周りに3回転下ることで西国三十三観音を巡礼できるというものです。
以前は観音像が配置されていましたが、今は皇朝二十四孝(会津藩で使用されていた道徳の本)の絵柄が飾られています。
回廊を登っていき建物の頂上の太鼓橋を渡ると次は下りになります。
この2重螺旋構造は世界でもこの会津さざえ堂のみで、国の重要文化財に指定されています。
この建物ビックリするのが、有名な建築家が考えたのではなく、このお寺の住職の郁堂という人が考えた構造なんだとか。
しかも会津さざえ堂は階段ではなく回廊に滑り止めの桟が敷かれている作りです。
遠くを巡礼できない、また足腰の弱った高齢者にも優しい構造の建物なんです!
・拝観料:大人400円、大学高校生300円、小中学生200円
・営業時間:4~12月 8:15~日没、 1~3月 9:00~16:00
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日本三大さざえ堂2:曹源寺さざえ堂
日本三大さざえ堂の2つめは曹源寺さざえ堂です。
群馬県太田市にある曹洞宗のお寺です。
新田義重という武将が養子の祥寿姫の供養をするために立てたお寺なんだそう。
当初は本堂が別にあり、さざえ堂は観音堂としてあったそうですが、本堂が消失し、今はさざえ堂を本堂としています。
さざえ堂自体は江戸時代中期に建てられており、日本で最大のさざえ堂となっています。
外観は2階建てですが、中は3層構造になっています。
右回りで同じ通路は通らない構造になっていて、秩父、坂東、西国の観音札所の100体の観音像が安置されています。
このさざえ堂は国の重要文化財に指定されています。
■おすすめポイント
曹源寺さざえ堂のおすすめポイントは御朱印です。
御朱印には「日本三堂」とさざえ堂の外観のスタンプを押してもらえます。
御朱印のさざえ堂は現存の物ではなく、建立当時の外観です。
記念に残るものなので、是非御朱印帳を用意して訪れてみてください。
・拝観料:高校生以上300円
・営業時間:10~12時、13~15時
日本三大さざえ堂3:成身院百体観音堂
日本三大さざえ堂の最後の1つは埼玉県本庄市にある成身院百体観音堂です。
1783年に起きた浅間山の噴火の犠牲者を弔うために建てられたお寺が成身院です。
創建当時のさざえ堂は明治時代に一度消失してしまい、その後20年かけて当時の住職が再建したものです。
1層目は秩父34観音、2層目は坂東33観音、3層目は西国33観音が祀られています。
天井や壁には天女や獅子が描かれています。
各層をつなぐ階段は少し急になっているので、注意が必要です。
本堂や観音堂は消失してしまいましたが、仁王門の右側の像は創建当時の物だそうです。
観音堂だけでなく、訪れたら仁王門も是非ご覧ください!
ちなみにさざえ堂に行く際は、先に管理事務所で拝観料を収めてから行きましょう。
・拝観料:300円、小学生100円
・営業時間:10:00~16:00
・休館日:木曜日
まとめ
観音様を祀る螺旋または回廊状の構造をした建物
■日本三大さざえ堂:
会津さざえ堂、曹源寺さざえ堂、成身院百体観音堂
学生の時は修学旅行で寺に行く意味が分かりませんでしたが、大人になってから寺や仏像を見るのも楽しいと思うようになりました。
昔の人は移動手段がなかったため、遠方の巡礼はなかなかできませんでした。
今回さざえ堂に付いて調べてみて、忙しい現代人にも効率的にお参りすることができる便利な構造ではないかと思いました。
たくさんの観音様を一気に見られる機会はあまりないと思うので、是非一度足を運んでみてください!
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それから、今回解説したような「日本三大」シリーズは他にもいろいろあって面白いですよ!
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