日本三大五百羅漢はどこにある?観光コースに組み入れよう!
ずらっと並んだたくさんの仏像を五百羅漢(ごひゃくらかん)と言いますが、ご覧になったことはありますか?
僕も何度か観光で訪れたお寺などで見たことがあります。
お地蔵さんのような石像が至るところにあって、最初はちょっと怖いなと思いましたが、よく見てみると笑っていたり困り顔だったり可愛らしい表情のものもあります。
今回は五百羅漢とは何か、その中でも日本三大五百羅漢と呼ばれる場所について解説します!
そもそも、五百羅漢とはどんなもの?
日本三大五百羅漢の紹介をする前に、まずは羅漢とは何か説明します。
仏教において最高の悟りを得た素晴らしい僧侶たちのことを「阿羅漢」と言います。
そして、阿羅漢という言葉から「阿」が略されて羅漢となりました。
それから、釈迦が亡くなった後に行われた仏典編集会議に出た人が、500人だったことから500という数字が来ているようです。
つまり500人の悟りを開いた偉い人達の像を五百羅漢と言いますが、厳密に500体いなくても五百羅漢と呼ぶことがあります。
五百羅漢はもちろん1体1体違う顔や姿勢をしています。
お百羅漢をよく見ていると自分や肉親に似ている像に出会えると言われています。
日本三大五百羅漢1:徳蔵寺(栃木県)
日本三大五百羅漢の1つ目は栃木県の徳蔵寺です。
五百羅漢堂には阿弥陀如来、観世音菩薩、勢至菩薩が上段に並び、その下に釈迦の弟子10体、その下に500体の阿羅漢が並びます。
このお堂の中には513体の仏像がピラミット状に並んでいるのです。
1体1体は小さいものですが、それが綺麗に並ばれていると壮観です。
栃木県の有形文化財に指定されており、五百羅漢は栃木県ではこの徳蔵寺でしか見られません。
ちなみに拝観するには事前予約が必要ですから、電話してから訪問してくださいね。
徳蔵寺は別名ピンポン寺とも呼ばれていて、境内で毎年9月に卓球大会が行われます。
この大会は事前登録など不要で、地元以外の人でも飛び入り参加できます。
境内の敷石はハート型になっているのが可愛らしく、SNS映えしそうなので記念撮影にもオススメですよ。
日本三大五百羅漢2:建長寺(神奈川県)
日本三大五百羅漢の2つ目は、神奈川県の建長寺です。
秋の文化の日前後に特別拝観で、山門内部を見学することができます。
釈迦如来、十六羅漢、五百羅漢が並んでいます。
ちなみに十六羅漢とは、釈迦の弟子の中でも特に優秀だった人達の事です。
五百羅漢よりも偉い人達ということになりますね。
この十六羅漢は特に禅宗で大切に扱われる存在なので、臨済宗のお寺である建長寺ならではの五百羅漢であると言えそうです。
建長寺の一番奥には半僧坊というお寺があります。
これは建長寺の鎮守府として静岡のお寺から勧請したもの。
こちらに祀られている半蔵坊権現は天狗の姿をしているとされています。
社殿を守るように谷には天狗像が12体置かれています。
昔から天狗は持っている剣で魔除けしてくれると信じられています。
半僧坊の御札を付けていた家が阪神淡路大震災で倒壊から免れたことや、大きな地震が来ても半僧坊の御本尊に被害がなかったりと、最近では災害除けの効果もあると評判です。
日本三大五百羅漢3:羅漢寺(大分県)
日本三大五百羅漢の最後は大分県の羅漢寺です。
645年にインドからきた法道仙人が、この山に霊気を感じてこの山にお寺を開きました。
全国にある「羅漢寺」の総本山でもあります。
切り立つ岩の崖を沿うように参道の階段が続き、崖に食い込んでないかな?と心配になるように山門や本堂が建てられています。
山にはいくつかの洞窟が存在しており、その中に3700体以上の石の羅漢像が安置されています。
法道仙人の後に実質的にこの寺を建てた円龕昭覚という僧です。
ビックリしたのが、この3700体の羅漢像は、円龕昭覚と中国から来た逆流建順の2人で、たった1年ほどで作ったそうです。
羅漢寺は平成6年に国の重要文化財に指定されています。
ちなみに本堂前と山門前に記念撮影として人が写る写真の撮影は可ですが、羅漢像などは撮影禁止です。
五百どころではない、三千羅漢は実際に行って、自分の目で見てみて下さい!
参道は大人の足で約20分程かかるので、体力脚力に自信のない方はリフトをご利用ください。
まとめ
釈迦入滅後に経典を編集した位の高い僧達の像
■日本三大五百羅漢とは?
・栃木県 徳蔵寺
・神奈川県 建長寺
・大分県 羅漢寺
徳の高い僧達の仏像が500体もいたら、迫力あるので見ているだけで悟りが開けそうですね。
以前は良く分からず「たくさん仏像あるな」くらいにしか思っていませんでしたが、次見る機会があったら、是非自分に似ている阿羅漢さんを見つけてみたいです。
それから、今回解説したような「日本三大」シリーズは他にもいろいろあって面白いですよ!
※「日本三大」シリーズはコチラの記事でまとめているのでご覧下さい!
それでは!