土鍋とセラミック鍋の違いは?メリット・デメリットやどっちを選ぶべきかも解説!

2021年9月5日

冬はお鍋が美味しい季節ですよね。

土鍋はそれだけで美味しそうな鍋料理に見えますが、割れ物なので取り扱いに注意しなければいけません。

最近お鍋コーナーでオシャレな鍋を見つけたのですが、素材がセラミックとなっていました。

一見似たような土鍋とセラミック鍋ですが、今回は、土鍋とセラミック鍋の違いや、それぞれのメリット・デメリットについて解説していきます!

土鍋の特徴とは?メリット・デメリット

土鍋

まずは土鍋がどんな特徴を持った鍋なのかメリットとデメリットに分けて解説していきます。

土鍋のメリット

では土鍋のメリットについて解説します。

まず結論をまとめますと、土鍋のメリットは以下の3点です。

■土鍋のメリット

 ・荷崩れしにくい
 ・食材の旨みを引き出す
 ・保温性が高い

では詳しく解説していきましょう!

煮崩れしにくい

土鍋の表面は小さい凹凸があるため、沸騰する時に細かく優しい気泡が出ます。

他の鍋で沸騰させるとブクブクと激しい泡が出るのですが、土鍋は優しい気泡のお陰で食材の煮崩れがしにくいようです。

食材の旨味を引き出す

土鍋は他の鍋に比べ分厚く熱が通るのに時間がかかります。

肉や魚は60~70℃で加熱する時間が長いと柔らかく仕上がります。

トマトなどの野菜は加熱すると旨味成分のアミノ酸が増えます。

これは40~60℃の時が最も増えるという研究結果もあります。

この40~70℃の食材を美味しく仕上げるための時間が長い土鍋は、他の鍋よりも旨味を引き出すことができる鍋と言えそうです。

保温性が高い

温度は上がりにくい土鍋ですが、逆を言えば冷めにくいという長所になります。

沸騰してすぐに火を止めてもなかなか沸騰中のブクブクという気泡が消えませんよね。

僕は子供が生まれてから、食卓にカセットコンロの上に土鍋をおいて火をつけることはなくなりました。

何人も集まって鍋パーティするとなると、食材を何度も入れて、煮て、食べて、煮てとなります。

しかし今のところは奥さんと二人で食べる分には、キッチンで炊いた土鍋を食卓に置いても、2人が食べ切るくらいはそこそこ温かい状態で食べられます。

土鍋のデメリット

続いては土鍋のデメリットです。

以下の3点になります。

■土鍋のデメリット

 ・割れる、重い
 ・急な温度変化に弱い
 ・加熱に時間がかかる

割れる、重い

まず誰しもが土鍋の悪いイメージで思い浮かぶ2つの要素ではないでしょうか。

土鍋はお茶碗のように、強い衝撃を与えると欠けたり割れたりします。

普通の金属性の鍋はそういうことがないので、気にせずガチャガチャ洗えますよね。

土鍋は自分も割れるデリケートな体をしているし、重いから周りの食器にぶつかるとそっちも割れてしまいます。

急な温度変化に弱い

沸騰している状態の土鍋に冷水をかけたり、何も入れずに火にかけると割れる危険があります。

また空焚きに気付いたからと言って、水を入れるのもダメ。

これも土鍋にとっては急な温度変化になります。

コンロの上で土鍋が割れて、水がこぼれて大惨事です。

加熱に時間がかかる

熱伝導率が悪いため、沸騰するまでに普通の鍋よりも時間がかかります。

急いで夕飯を作りたい!という時などは、なかなか沸騰しなくてイライラしてしまうこともあります。

セラミック鍋の特徴とは?メリット・デメリット

続いては、セラミック鍋の特徴やメリット・デメリットを解説します。

セラミック鍋について調べていて驚いたのが、意外にもセラミックも陶磁器の一種だということ。

陶磁器とは言っていますが、焼きの前にプレス(加圧)することで、強度や耐熱性を上げています。

セラミック鍋のメリット

では早速、セラミック鍋のメリットを見ていきましょう。

主なメリットは次の2つです。

■セラミック鍋のメリット

 ・耐久性が高い
 ・傷つきにくく、割れにくい

詳しく説明していきます。

耐熱性が高い

セラミックは耐熱性が高いため、温度変化にとても強い素材です。セラミック加工している鍋の耐熱性は400℃以上あります。

高温になりやすい揚げ物でも180℃~200℃程なので、日常的な調理で劣化することはほとんどありません。

傷つきにくく、割れにくい

陶磁器の一種ではありますが、特殊な製造工程をふんでいるため、耐摩耗性、耐衝撃性にとても強く、数十センチの高さからフローリングに落とすくらいでは欠けたり割れたりしません。

セラミック鍋のデメリット

次はセラミック鍋のデメリットについてです。

次の2つが主なデメリットと言えるでしょう。

■セラミック鍋のデメリット

 ・重い
 ・焦げやすい

重い

セラミック鍋は土鍋同様重さが出ます。

僕の家にもセラミックの24cmの両手鍋がありますが、そこそこ重く、圧力鍋と良い勝負の重さです。

焦げやすい

セラミックは熱伝導が良いため、その分高温になりやすく、短時間で食材を焦がしてしまうことがあります。

土鍋、セラミック鍋のどちらを選ぶべき?

土鍋、セラミック鍋どちらの鍋を買ったらいいのでしょうか?

僕なりにまとめてみました。

直火かIHで選ぶ

自分の家のコンロが直火だったら、どちらの鍋でも構いませんが、IHだった場合はセラミック鍋の方が対応できる種類が多いです。

もちろん土鍋でもIH対応のものはありますから、購入前にしっかりとIH対応か確認してから選びましょう。

ズボラな人にはセラミック

土鍋で炊いたご飯や、鍋料理は美味しい、煮崩れもしにくい。

それは分かっていても、料理にも調理器具の使い方にも使う人の性格は出ます。

僕は結構こだわりを持って調理器具を使うのですが、奥さんはちょっとズボラというかおおざっぱな性格なので、食器洗いも結構大胆 笑

ガチャガチャ音を立てることもあって、以前土鍋のフタをかけさせたことがあります。

ちょっと自分はズボラだな、おおざっぱな性格だなと思う方は、断然セラミックの方がおすすめです。

調理にこだわりたい人は土鍋

セラミック鍋は、お手入れも簡単ですが、特に普通の金属製の鍋と変わりありません。

たとえば、煮物の煮崩れが気になる、お米はつやつやに炊きたいというように、料理の出来栄えや旨味などにこだわりたい方は土鍋がおすすめです。

おすすめの土鍋3選

ここからは、僕のおすすめする土鍋をランキングで3つ紹介します。

アマゾンや楽天のレビューを参考に、僕ならこれを買う!という観点で選んでみました。

第3位 銀峯陶器 菊花 土鍋 萬古焼

第3位は三重県のメーカー「銀峯陶器」の土鍋です。

萬古焼(ばんこやき)の土鍋で、色がとてもおしゃれですよね。

ご飯を炊くことも出来ます。

第2位 佐治陶器 萬古焼 土鍋

2位は萬古焼の本番である、三重県四日市市の「佐治陶器(さじとうき)」の土鍋です。

ブラックが基調の土鍋も落ち着いてカッコいいですね。

第1位 内山製陶所 都三島土鍋 萬古焼

第1位は、「内山製陶所」の萬古焼の土鍋です。

これこそ、「ザ・土鍋」というデザインです。

伝統的な萬古焼の土鍋でアツアツの料理を食べましょう!

まとめ

■土鍋とセラミックの違いは?

〈土鍋〉
 保温性が高く旨味を出しやすいが、温度変化や衝撃に弱い

〈セラミック〉
 耐熱、耐衝撃、耐摩耗に優れているが、焦げ付きやすい

最近では土鍋にセラミックコーティングをして、2つのいいとこ取りの商品もあるようです。

土鍋は料理へのこだわり感が強く、セラミックはオシャレなデザインが多いので、僕的にはどちらも捨てがたく迷ってしまいますね。

道具

Posted by takgak