お賽銭はお金以外のものでもあり!?手持ちがない時の対処方法とは!?
神社にお参りに行ったのに、財布を忘れてお賽銭が出来なかった経験はありますか。
あるいは、財布は持参していたけれども、財布は車の中で、混んでいるため駐車場が遠く、戻るのもまた来るのも大変‥など。
僕は、今のところ財布を忘れた経験はないのですが、小銭さえ持っていないときはどうすればいいのでしょうか。
今回は、お賽銭を忘れたときお金以外のものでも大丈夫なのか、お賽銭がないとお参りしたご利益はないのか、お賽銭を忘れたらどうすれば良いかなどの対処方法についてお話していきます。
お賽銭の意味
神社の参拝でのお賽銭の意味は、参拝して「神様に対するそれまでの感謝の気持ち」ですが、絶対お賽銭をしなければならないというわけではありません。
大事なのは、神様に対しての気持ちです。
なので、お賽銭が出来なかったから言っても気にする必要はありません。
もともと、お賽銭というものじたい、近年に一般化したもので、防犯の理由も含め、お賽銭箱の無い神社だって各地にたくさんあります。
江戸時代まで、神社は税金や収穫の年貢等で、維持管理されていました。
一般人は、神社や境内にさえ入ることが立入禁止だったのです。
基本的に一般人は、神社の鳥居の外から参拝する習慣だったようです。
このことからも、お賽銭という風習はおろか、賽銭箱さえ存在しませんでした。
境内での参拝を希望する場合は、あらかじめ申し込みが必要で、「初穂料」「玉串料」と呼ばれる品物を納め参拝するのです。
「初穂料」「玉串料」は、神社によっては予約をして申し込みをするので、今でも名残がありますね。
村の「鎮守」等では、春と秋にある例大祭で「初穂料」「玉串料」を奉納して、ほんのあいさつ程度の自由参拝をします。
個人でのお賽銭というものはありませんでした。
いまでも自由参拝のお賽銭は、個人個人の気持ちの自由奉納で、奉納じたい自由なので、義務ではありません。
神社に行って神様に気持ちを伝えるのみでも十分なのです。
お賽銭を忘れた場合(手持ちがないとき)
神社にお参りした時点で、お財布(お賽銭)がないことに気づいたら、そのままお参りだけします。
取りあえず、お賽銭はなくても大丈夫です。
神様は寛大ですから、お賽銭を持ってくるのを忘れたからと言って、機嫌を損ねることはありません。
気にする必要はありませんが、なかなか願いが叶えられないとき「あのときお賽銭しなかったから」とずっと引きずってしまうのはよくないですね。
そんなときは、時間を作って神社に行って静かにお参りをするといいでしょう。
「遅くなってすみません」と心の中でつぶやくと、心身共にすっきりするかと思います。
「前に忘れた分をお納めします」とそのときに忘れた分を納めれば大丈夫ですよ。
間違っても「バチが当たる」とか「神様が怒っちゃったらどうしよう」と考えてはいけません。
もし、その神社が旅行先などけっこうな遠方だった場合(旅行中に財布を持っていないのは、また問題ですが‥)今後その神社の参拝がないかもしれない場合は、あなたの家の近くにある神社で納めます。
「以前○○神社(住所と神社名)での参拝の際、お賽銭を持っていくのを忘れてしまったので、その神様によろしくお伝えください」と言ってお賽銭をその神社に納めてもいいでしょう。
納める気持ちを行動で示せば、後でも、違う場所の神社でも問題ありません。
またちゃんと住所を言っておくことがポイントです。
神様に住所を言う話は聞いたことがあります。
祈願するときに住所を伝えるようにしましょう。
やはり住所がないと、神様が迷ってしまうのでしょうか。
お賽銭はお金以外でも大丈夫?
お賽銭を持っていないとき、お金以外のものは入れてはいけません。
どうしても、人の心理からその場でお賽銭をしたいと考えてしまいがちです。
お金以外で何とか代用できないかと考える方もいます。
お金以外のものをお賽銭として入れることは、絶対に止めましょう。
例えば、パチスロやゲームセンターのコインをお賽銭として入れる人もいますが、神社にとっては迷惑行為でしかありません。
神様にとって大変失礼な行為で、いらないものを処分したと勘違いされてしまいます。
お賽銭に外貨を入れた場合
手ぶらで帰るのは、失礼と日本円以外の外貨を入れる人がいます。
しかし、外貨も神社にとっては迷惑です。
外国人の観光客が神社で外貨をお賽銭箱に入れる人が多いそうですが、外国のお札ならまだしも外貨(コイン)は、後に日本円に両替が出来ないので大変迷惑です。
気持ちは分かりますが、神社にとってはゲームセンターのコインと外貨はあまり変わりません。
外貨は、確かにお金ではありますが、日本円に両替ができませんので、お賽銭には絶対に入れないようにしましょう。
外貨1枚でも100枚でも数に関係なく両替はできないのです。
日本円を入れられる状態でなければ、入れてはいけません。
コイン、外貨を入れるくらいなら「お賽銭なし」でお参りしたほうがよっぽど気が利いています。
まとめ
神社の参拝のときに、お賽銭を忘れたなら、後払いでも大丈夫です。
神様はそんなことでは怒らないので、後日改めて納めてもいいし、別の神社でその旨を神様に伝えれば大丈夫です。
お賽銭と言う風習自体がごく近年に出来た風習なので、お賽銭には義務はありません。
しかし感謝の気持ちをお賽銭として奉納したいのであれば、日本円を用意して持参していきましょう。
外貨やお金以外のコインや物をお賽銭箱に入れることは迷惑行為なので、日本円の代用に入れないようにしましょう。