日本三大焼き鳥とはどこで食べられる?味や材料など特徴を解説!
ビールに合うおつまみと言ったら外せないのが焼き鳥。
お店の周りに漂うタレの良い香りに耐え難い衝動にかられる人も多いと思います。
全国にはその土地ごとに特徴的な焼き鳥があるのをご存じですか?
日本三大焼き鳥と呼ばれるご当地焼き鳥があります。
味や材料など普通の焼き鳥とはどう違うのか、どこで食べられるのか調べてみました。
美味しそうな焼き鳥画像もあるので、飯テロ必至かも!?
日本三大焼き鳥1:埼玉県東松山市
日本三大焼き鳥の1つ目は埼玉県東松山市です。
この焼き鳥の特徴は鶏肉を使っていないところ。
主に豚のカシラと長ネギを串に刺して焼いたものを東松山市では「やきとり」と呼びます。
カシラとはコメカミ~頬肉の事で、この部位はよく動かす場所なので、筋肉が発達しやすく他の部位よりもコリコリとした触感が特徴です。
またゼラチン質も多いため、焼くと熱でジューシーな肉汁になります。
基本的に塩コショウで軽く味付けして焼いたものが提供され、卓上にある味噌ダレを好みで付けて食べます。
白味噌をベースに唐辛子やニンニクなどを混ぜて作られており、甘じょっぱ辛いクセになる美味しさで、止まらなくなる味です。
味噌ダレは、お店ごとにフルーツが入っていて甘味が際立っていたり、辛みが強めだったり個性が出る部分でもあります。
東松山のやきとりは「余りがちな豚のカシラを有効活用したい」というところから始まったそうです。
余っていた食材でこんな美味しいご当地グルメができるなんて「残り物には福がある」とは正にこのことですね。
日本三大焼き鳥1:北海道室蘭市
日本三大焼き鳥の2つ目は北海道室蘭市です。
「室蘭やきとり」と呼ばれ、豚肉と玉ねぎを使った焼き鳥になっています。
昭和初期に食料を確保する目的で、農家では養豚を始める家が増えた為、鶏肉よりも豚肉の方が安く手に入るようになったようです。
また長ネギよりも北海道で多く栽培されていた玉ねぎを一緒に串焼きにしたこの形が定着していきました。
肩ロース肉を使用する店が多いですが、豚レバーやトントロなどホルモン系の部位も提供しているお店も。
甘くてトロミの強いたれが特徴で、たっぷりの洋カラシを付けて食べるのが室蘭スタイルです。
ちなみに洋カラシを添えるようになったのは、諸説あって誰が始めたのかははっきりしないのだとか。
室蘭焼き鳥に慣れてしまうと洋カラシがない焼き鳥はしっくりこないと思ってしまうかも。
日本三大焼き鳥1:愛媛県今治市
日本三大焼き鳥の最後は愛媛県今治市です。
今治の焼き鳥の特徴と言えば、なんといっても「串」に刺さっていないこと。
「え、串に刺さってないって、焼き鳥と呼ばないんじゃ、、」と思いますよね、僕も思いました 笑
今治では小さく刻んだ鶏肉を鉄板で焼いたものを焼き鳥と呼んでいるそうです。
今治の人はせっかちな人が多いようで、普通の焼き鳥は焼き始めてから10分以上かかるため、鉄板で焼いた方が早く作れるため、気に入られたと言われています。
ある程度鶏肉を焼いたら、重しを乗せて表面をカリッとさせるのが今治流です。
一緒に提供されるざく切りキャベツは、こってりとした焼き鳥をさっぱりさせてくれるので、焼き鳥、キャベツ、焼き鳥の無限ループができます。
普通の焼き鳥で「皮」を頼むと皮のみを提供されますが、今治では皮がメインでちょっと肉もついている部位なので、ここも今治ならではの特徴だと思います。
タレは皿の端に添えられており、タレを付けずに素材の味を楽しんでもよし、しょうゆベースのタレを絡めて食べてもよし。
これはビール不可避ですね!
今治市のゆるキャラ、バリィさんは鳥の姿をしていますが、これはご当地グルメである今治焼き鳥からきているそう。
ちなみにバリィさんの好物の1つは「焼き鳥」らしいです。
共食い、、という点はきっと突っ込んではいけない、絶対に。
まとめ
・埼玉県東松山市
・北海道室蘭市
・愛媛県今治市
焼き鳥とは言いつつも、3つ中2つは豚肉というビックリの三大焼き鳥でした。
その土地で手に入りやすい食材や、食べる人達の気質まで気にして編み出されたご当地グルメ達。
三大焼き鳥それぞれが全く違う食べ物とも言えるような個性的な焼き鳥でしたが、同じご当地焼き鳥でも店によってタレや部位など味わいも違ってきます。
是非何店舗かハシゴして、食べ比べもしてみたいものですね!
それから、今回解説したような「日本三大」シリーズは他にもいろいろあって面白いですよ!
※「日本三大」シリーズはコチラの記事でまとめているのでご覧下さい!
それでは!