世界三大貴腐ワインとは?貴腐ワインの特徴とその独特な製法をご紹介!

2021年1月3日

貴腐ワインって聞いたことありますか?

実はカビから生まれたワインのことで、「貴腐菌」から作られています。

貴腐葡萄は完熟した葡萄に貴腐菌(ボトリティス・シネレア)がついて出来る特殊な葡萄です。

この貴腐葡萄ができるには、気温・湿度・感染時期などいくつもの複雑な条件が揃わないといけません。

フランスのソーテルヌ、ドイツのトロッケンベーレンアウスレーゼ、ハンガリーのトカイワインが世界三大貴腐ワインと呼ばれています。

日本でも1975年サントリー山梨ワイナリーで初めて貴腐が作られました。

今回は世界三大貴腐ワインについてお話していきます。

世界三大貴腐ワイン1:ソーテルヌ(フランス)

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Sichel Sauternes 2017 (A.C. SAUTERNES)🇫🇷 ハーフボトル 蜜とバターのミュアンス くどくはなく余韻が長くて温度が上がると貴腐ワイン特有のカビの匂いが上がってくるけど嫌な香りではない。ふくよかな印象 流石のクオリティ #sauternes #貴腐ワイン #フランスワイン #ボルドーワイン #pourriturenoble #ソーテルヌ #wine #winelover #winelovers #wineday #winestagram #winelife #ワイン #ワインスタグラム #ワイン好きな人と繋がりたい #ワイン好き #ワイン女子 #ワイン男子 #おうちワイン #おすすめワイン #ワインのある暮らし #ワイン勉強中 #赤ワイン #白ワイン #ワイン会 #ワインのある生活 #vino #vin #와인 #家飲みワイン

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世界三大貴腐ワインの1番目、ソーテルヌはフランス、ボルドー地方南東ガロンヌ川の左岸で造られる極甘口な貴腐ワインです。

ソーテルヌは、極甘口ワインの最高峰・世界最高の甘口ワインの産地として知られています。

甘口ワインですが、深みのある黄金色と複雑な風味が特長です。

甘みもありながら、果実味も酸味もしっかりしていて、スイーツだけでなく、チーズとの相性が抜群です。

ソーテルヌの産地の方は、ブドウに貴腐菌が発生した場合、その年のみ甘口ワインを造るという醸造家も存在するようです。

ソーテルヌの複雑な香りと甘美な味わいを最大限愉しむにはしっかり冷やして飲むのが基本です。

また、時間の経過とともに温度が上がることで変化する風味も愉しむことができますよ。

世界三大貴腐ワイン2:トロッケンベーレンアウスレーゼ(ドイツ)

世界三大貴腐ワインの2番目、トロッケンベーレンアウスレーゼはドイツの貴腐ブドウによって造られた極甘口ワインであり、ドイツの中でも最高級ワインとされています。

ドイツワインの品質分類「ブレディカーツヴァイン」で分けられている品質区分です。

果汁糖度の指標であるエスクレ度が最も高く、ドイツワインの中で最高級の区分となります。
最低アルコール度数は5.5度とされています。

味わいの特徴としては、濃厚で芳醇、コクのある甘味があり食事に合わせるというよりは食後のデザートワインとして味わうことが多いワインです。

ドイツらしい長い名前ですが、トロッケンは英語でいう「Dry(乾燥)」を意味する言葉で、この場合は「貴腐ぶどう」を意味しています。
また、ベーレンは「ぶどうの粒」を意味し、アウスはドイツ語で「選ぶ」を意味します。
レーゼは「収穫」を意味する言葉ですので、「貴腐ぶどうの粒選り」を意味する言葉です。

世界三大貴腐ワイン3:トカイワイン(ハンガリー)

世界三大貴腐ワインの3番目、トカイワインは貴腐菌というカビによって白ブドウが作り出され、貴腐菌は水分を外に出し、糖分を濃縮させることで、とても甘いワインになります。

2つの川が合流するトカイ地方は、秋から冬にかけての朝、濃い霧が発生するため、その湿気によって貴腐菌ができる独特な気候です。

トカイワインには、主にフルミントと呼ばれるブドウ品種が用いられます。
その他のブドウ品種はハールシュレヴェルー、イエローマスカットなどで、一般的にはこの3種をブレンドして使いますが、単一種によるワインも造られます。

貴腐ワインやアイスワインの瓶は一般的なワインのもの (750ml) よりも小さめで500mlのものが標準サイズになります。

主な銘柄は、トカイ・エッセンシア、トカイ・アスー・エッセンシア、トカイ・アスー・3-6プットニョシュ、トカイ・サモロドニ甘口と辛口があります。

日本の貴腐ワイン

日本で最初の貴腐葡萄が発見されたのが1975年で、サントリー山梨ワイナリー(現・登美の丘ワイナリー)で初めて貴腐ワインが作られました。

サントリーの貴腐ワイン造りは偶然から始まり、前年の1974年夏は全国的に気温が低く、9月には雨が多かったことから、「サントリー登美の丘ワイナリー(当時サントリー山梨ワイナリー)」では、ぶどうの収穫量が予定の半分の量にも満たさなかったそうです。

職人たちは、この失敗を踏まえ「来年は一粒たりとも腐らせない」ということを目標とし、
翌年の1975年は、ぶどう一房一房に傘をかけ、徹底した栽培管理でぶどうは見事に成長することに成功しました。

糖度もぐんぐん上昇し、収穫も近づいた9月の後半、畑で褐色化した粒を持った房を見つけました。

それをおもむろに取って一粒食べてみたところ、腐敗の酸っぱさではなく、独特の甘みを感じたそうです。

これが、サントリーの貴腐ワイン造りの始まりです。

農園には、貴腐化したぶどうをいくつか発見し、「登美の丘ワイナリー」で貴腐ワインをつくることが決定。

貴腐葡萄は世界でも限られた地域でしか収穫できない、特に日本のような多湿な地域での貴腐化は起こりにくいと考えられていたからです。

そこからは試行錯誤の繰り返し、1978年10月に日本初の貴腐ワイン「登美 ノーブルドール 1975」がリリースされ、国内だけでなく海外でも話題を呼びました。

同商品は瞬く間に売り切れ、気候が良い年には、毎年サントリーの貴腐ワインは製造され、海外からも高い評価を受けています。

「登美の丘ワイナリー」に行くと試飲ができますが、試飲だけで2,000円(税抜き)、ボトルで買うとなると1本5万円するそうです。

ちょっと手が出ないお値段ですね!

まとめ

貴腐ワインは、「ワインの帝王」デザートワインとしても人気ですし、フォアグラなどの食事とも楽しむことが出来るワインです。

普段は辛口ワインしか飲まないという方も、ぜひ一度、貴腐ワインでワインの楽しみを広げてみると新しい組み合わせも発見できるかもしれません。

日本の貴腐ワインも、日本という貴腐化が起こりにくい土地では、気候条件が合ったときに貴腐ワインが出来るのもなんだか素敵です。

日本でも味わうことのできる「登美の丘ワイナリー」を訪れてみたくなりますね。

ただし、数量限定の希少ワインなので必ずしもあるとは限りませんのでご注意を!