日本三大流し踊りとは?流し踊りとは?いつどこで見られる?
色々な角度から踊りやお囃子を体感できる流し踊りは、様々な種類が全国各地に存在します。
躍動感と一糸乱れぬ連帯感に観客を魅了してくれる流し踊り。
今回は日本三大流し踊りに数えられる「阿波踊り」「黒石よされ」「郡上おどり」の3つを紹介します。
日本三大流し踊り1:阿波踊り
日本三大流し踊りの1つ目は徳島県の「阿波踊り」です。
日本三大盆踊りにも数えられる阿波踊りは、日本人ならば一度は見たことがあるのではないでしょうか。
阿波踊りは2拍子のリズムに合わせ、右手と右足、左手と左足というように交互に出し、進みながら踊ります。
阿波踊りには「連」と呼ばれる団体があり、その連ごとに衣装や踊り方、また囃子の曲調も異なります。
編み笠をかぶり、背筋を伸ばし手を高い位置で固定ながら、優雅に進む女踊り。
頭には手ぬぐいのほっかむり、手には団扇、中腰、すり足で地を這うように進む男踊り。
【動画】
阿波踊りと言えば「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損損」のフレーズが有名ですが、意外に曲の中にはあまり出てこないって知ってました?
歌のフレーズの合間にはほとんどが「アヤットサー アヤットヤット」の掛け声なんです。
ちなみに連ごとに歌の歌詞も違います。
歌の違い、踊りの違い、衣装の違いも阿波踊りを楽しむポイントでもあります。
徳島阿波踊りは毎年お盆の期間中に行われています。
全国各地で阿波踊りのイベントが開かれています。
例えば東京では、初台、成増、中目黒などで披露されているようです。
2020年度の徳島阿波踊りは、残念ながら中止になりました。
2021年はまた開催されるようになるといいですね!
日本三大流し踊り2:黒石よされ
日本三大流し踊りの2つ目は青森県の「黒石よされ」です。
黒石よされのはじまりは、500~600年程前の男女の掛け合い唄が起源だとされています。
200年程前に、当時の黒石の役人だった人が、近隣の農村から人を呼び、経済を活性化させようと盆踊りを推奨したため、黒石で盆踊りが盛んになったと言われています。
手を上や前に出し大きく左右に振り、「エッチャホー エッチャホー」の掛け声のタイミングで盆踊りによくある「チョチョンガチョン」のリズムで手を叩きます。
基本的には同じ動作を繰り返しているだけなので、初めて見た人でも少しの練習ですぐに覚えられると思います。
【動画】
衣装は白地に紺色で背中にスズメ、その下に稲穂が描かれているデザインの浴衣が主流です。
振付の中に稲に寄ってきた雀を追い払う動作があるからなんだとか。
ちなみに「よされ」の語源はいくつかあり、
・貧困や凶作の「世は去れ」
・人を呼び込む意味の「寄され」
・仕事はよして一緒に踊ろう、のよしてが変化して
などがあると言われています。
誰でもすぐに踊れる黒石よされは、気軽に参加できるお祭りです。
日本三大流し踊り3:郡上おどり
日本三大流し踊りの3つ目は岐阜県郡上市の「郡上おどり」です。
郡上市八幡町で開催されている盆踊りで、阿波踊り同様日本三大盆踊りの1つに入っています。
郡上おどりの一番の特徴は、7月中旬~9月上旬にかけて32夜も続けられるロングなことです。
毎週土日を中心に、お盆中は20時~翌朝まで夜通しで踊り続け、これを「徹夜踊り」と呼びます。
同じ場所ではなく、八幡町の市役所前、公園、神社の境内などあらゆる場所で順番に開催されます。
音楽は「郡上節」と呼ばれる10曲の歌を使用し、その曲ごとに対応する踊りが違います。
日によって踊る曲目が違いますが、必ず最後に「まつさか」という曲を踊るというのが決まりになっています。
岐阜県以外にも、京都や東京の青山などでも郡上おどりを見ることができます。
今年はコロナの影響で現地での開催は中止になりましたが、代わりにオンライン飲み会ならぬオンライン盆踊りを開催しています。
おうちで1人または家族で郡上おどりをしている人たちを、ライブで見ることができます。
ライブ配信では、今どの曲を踊っている、掛け声、踊りの名前の由来など、普段盆踊りに参加するだけでは知ることができない豆知識も知ることができます。
まとめ
・阿波踊り 徳島県
・黒石よされ 青森県
・郡上おどり 岐阜県
盆踊りは普段練習しなくても、輪の中に入って見ている内に覚えられるように、比較的簡単な振りで構成されていることが多いです。
阿波踊りでなくとも、同じ阿呆なら踊らにゃ損損です!
阿波踊りも飛び入り参加OKの連があります。
黒石よされ、郡上おどりに関しては基本的に誰が踊っても大丈夫なお祭りです。
是非振りを覚えて、一緒に踊る阿呆になりたいものですね。
それから、今回解説したような「日本三大」シリーズは他にもいろいろあって面白いですよ!
※「日本三大」シリーズはコチラの記事でまとめているのでご覧下さい!
それでは!