こけしに意味や由来はあるの?各地に伝わる「こけし」のルーツを調べてみた!

全国至るところ、温泉や観光地などに行くと大抵売っている「こけし」

僕がイメージするこけしは20センチ位の細長い木の彫り物です。

しかし地域によっては頭と胴体のバランスが違ったり、首も動くものもあるんだとか!

そんな意外にも色々な種類のあるこけし。

今回は、こけしの意味や由来について解説していきます!

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こけしの由来、なぜ作られるようになったか?

こけしの由来や意味

こけしが作られるようになったのは江戸時代だと言われています。

農業がひと段落する秋~冬にかけて、農民が普段酷使している体を癒すために湯治に訪れる際のお土産として需要があったため、木地師(きじし)が作り始めたと言われています。

木地師とは、ろくろを使って食器やお盆などの木工品を作る人です。

こけしは、主に東北地方から北関東の温泉地で作られ始めました。

現在こけしを漢字で書くと「小芥子」となります。

これは昭和初期にこけし協会が統一したものだとされています。

地域によって、

・木でできた人形の意味から木偶(でく)をモジって、きでこ、でくでこ、でくのぼう

・母子人形から、きぼこ、こげほうこ

・芥子人形(小さな人形の意味)とこけず(木を削る)を合わせて、こけし

など色々な名前で呼ばれていたようです。

こけしに込められた意味

こけしの由来や意味2

こけしがお土産品として人気が出て、各地に広まったのには、こけしに込められた意味や思いが関係しています。

■赤物(アカモノ)

赤い染料を使った工芸品やおもちゃを赤物と呼びます。

「赤」には天然痘などの病気除けの力があるとされています。

そのため、日本では昔から子供のおもちゃによく赤色が使われています。

こけしに描かれる着物の多くは赤が多く、そのため、湯治のお土産に子供のおもちゃとして赤い色のこけしに人気が出たようです。

■赤=縁起物

赤は縁起がいいもの、神聖な色として湯治に来た農民たちにイメージが良かったようです。

赤ってお祭りや神社の鳥居、神様への供え物などによく使われますしね。

また木でできているので、山の神様と繋がれる縁起物として、お守りのような意味も込められて、お土産品として重宝されていたようです。

こけしの種類

こけしには色々な顔、服のデザイン、胴体の形など、系統が分かれます。

大体10種類位に分けられるのですが、その系統ごとの特徴をまとめてみました。

■土湯系

福島県の土湯温泉、飯坂温泉、岳温泉など。

日本三大こけし発祥地に数えられます。

前髪と後ろ髪の間に赤い蛇の目模様が描かれるのが特徴です。

赤いヘアピンをしているような、可愛らしい見た目です。

頭ははめ込み式のため、動かすと「キイキイ」鳴ります。

■弥治郎系

宮城県白石市。

頭に多色のろくろ模様が描かれるため、カラフルなベレー帽をかぶっているような見た目。

胴体もろくろを回して描く直線的な模様が多い。

■遠刈田系(とおがった)

宮城県 遠刈田温泉。

頭頂から放射状に赤い線と、生え際の様に顔の周りにも線が描かれます。

切れ長の目で微笑んでいるような優しい表情が特徴的。

胴体は細めで花柄模様が多い。

■鳴子系

宮城県 鳴子温泉。

三大こけし発祥地の1つ。

首がはめ込み式なので、回すと「キュッキュッ」と鳴ります。

胴体は中央に少しくびれがあり、菊や梅を描く事が多い。

■作並系

宮城県 仙台市、作並温泉、山形市、米沢市など。

子供のおもちゃとして使われていた事から、小さい手でも掴みやすい胴体の細さが特徴です。

菊をデフォルメした絵柄が蟹の様に見える事から「かに菊」と呼ばれるデザインが多く描かれる。

■山形系

山形市周辺。

前髪と左右に分かれた髪、赤い髪飾りが特徴です。

胴体は鮮やかな花柄が描かれます。

■蔵王系

山形県 蔵王温泉。

遠刈田の派生形とされ、頭に赤い放射状の模様、黒のおかっぱ頭も多い。

他と違い、胴体には桜や撫子など様々な植物が描かれます。

■肘折系

山形県 肘折温泉。

驚いたように見開いた目が印象的です。

胴体も黄色を基調として、とても華やかな見た目です。

■木地山系

秋田県 湯沢市。

しっかりと描かれたおかっぱ頭が特徴です。

胴体は簡単な着物柄、また大き目の花柄が多い。

■南部系

岩手県。花巻こけしとも呼ばれる。

頭が緩いはめ込み式なため、ぐらぐら動く。

胴体は簡単な花柄で質素なものが多い。

■津軽系

青森県。

1本の木から削って作られるので、頭と胴体がくっついている。

胴体はだるまや牡丹の花、ねぶたなど派手なものが多い。

まとめ

■こけしの意味や由来

・江戸時代に農民の湯治のお土産として人気が出た

・こけしは色々な呼ばれ方があったが、昭和初期にこけし協会が呼び方を統一した

・赤い染料から、病気除けや神様への繋がりをイメージできたため、お守りのような意味もある

結構場所によって、顔の表情、髪型、胴体の絵柄に違いがありますね。

小さい頃は戸棚に飾ってあるこけしを少し怖く思う事もありましたが、最近見直してみると意外に可愛い表情をしている事に気付きました。

最近ではこけしをコレクションしている人も多いようです。

これだけ種類があったら、温泉に行く度に集めたくなる気持ちも分かりますね。

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