日本三大古墳はどこ!?大きさや特徴を知り、歴史を感じよう!
みなさんは社会科の授業で習った「古墳」について覚えていますか?
また、どれくらい学びましたか?
古墳といえば、3世紀半ばから7世紀(古墳時代半ばから飛鳥時代)に地位の高い人や権力者のためのお墓として授業で習ってきたと思います。
また、その大きさはとても大きく、鍵穴のような形で「前方後円墳」なんて言葉も習いましたよね!懐かしい・・・(笑)
そこで今回は、日本に数多く存在する古墳の中でも規模が大きい古墳ベスト3の「日本三大古墳」を皆さんに紹介していきます。
何県にあるのか、実際の大きさはどのくらいなのか、何か特徴はあるのかなど詳しく説明していきますので、小学生の社会科の授業に戻ったような気持ちで読んでいただければいいなと思います。
そしてもし興味がわいてきたら実際に訪れて、そこに宿るパワーなんかも感じてきちゃってください!
それではさっそく「日本三大古墳」について見ていきましょう!
目次
日本三大古墳はどこ!?~特徴や歴史も~
そもそも日本に古墳はどれくらいの数あると思いますか?
平成28年度の文化庁の調べでは、なんと日本には159636カ所(現存と消滅を合算した数)あるそうです!
驚きですよね!
そんなに多いならみなさんのお家の近くにもあるかもしれないですね。
約16万カ所の中から今回「日本三大古墳」として、「大仙陵古墳(大阪府堺市)」、「誉田御廟山古墳(大阪府羽曳野市)」、
「上石津ミサンザイ古墳(大阪府堺市)」を紹介していきたいと思います。
日本三大古墳1:大仙陵古墳(大阪府堺市)
最後はもちろん仁徳陵(大仙陵古墳)…でもデカすぎて、何度行ってもよく分からない。 pic.twitter.com/UxCJDT5tgh
— ぶたまん (@butamanism) June 23, 2019
・名称 :大仙陵古墳(だいせんりょうこふん)
・所在地 :大阪府堺市堺区大仙町
・形状 :前方後円墳
・製造時期:5世紀前半-中期
日本で最大の古墳として知られる大仙陵古墳の大きさは、最大長さ840m、最大幅654mです。
これが一人のために建てられたお墓だと考えたら訳がわからないほど大きいですね(笑)
形状は前方後円墳で、社会の教科書でよく見る形で、外周に楕円を半分に切ったような形の陸地、中心部に鍵穴のような形の陸地、その間に水が張ってあり池のようになっています。
実際は誰のお墓かは分かっていませんが、官内庁により仁徳天皇のお墓として登録されています。
そのため別名として仁徳天皇陵や仁徳陵古墳とも呼ばれているんです。
2019年7月にユネスコにより世界文化遺産として登録されることも決定したため、一度訪れてみる価値はありますね。
日本三大古墳2:誉田御廟山古墳(大阪府羽曳野市)
応神天皇陵(誉田御廟山古墳)
#これを見た人は大阪の画像を貼れ pic.twitter.com/CRUJ9HD3Nk— ちょこりっち(ポケモン盾) (@chocoprich) February 22, 2020
・名称 :誉田御廟山古墳(こんだごびょうやまこふん)
・所在地 :大阪府羽曳野市誉田
・形状 :前方後円墳
・製造時期:5世紀初頭
大阪府羽曳野市の古市古墳群の1つであり、大仙陵古墳に次ぐ日本で2番目に大きい古墳、その規模は、最大長さ425m、最大幅300mとなっています。
この形状も社会の教科書でよく見るような形をしています。
ただ、誰のお墓なのかは分かっておらず、官内庁により第15代応神天皇のお墓として定められているため、「応神天皇陵」とも呼ばれています。
また、前方部が一部崩れているのですが、これはあまりよくない地質の上に建てられたため734年、1510年の大地震により崩れたといわれています。
日本三大古墳3:上石津ミサンザイ古墳(大阪府堺市)
上石津ミサンザイ古墳
第17代履中天皇百舌鳥耳原南陵
全長360m、全国3位 pic.twitter.com/ei8leO9UQW— 天龍寺艦@2/22λ杯第二海域 (@intorepid) January 14, 2017
・名称 :上石津ミサンザイ古墳(かみいしづみさんざいこふん)
・所在地 :大阪府堺市西区石津ヶ丘
・形状 :前方後円墳
・製造時期:5世紀初頭
なんと日本で3番目に大きい古墳も大阪府にあるんですね!
しかも大仙陵古墳の近くですね!
これも実際に誰のお墓なのかは分かっておりませんが、官内庁により第17代履中天皇のお墓として登録されています。
呼び方としては、「石津ヶ丘古墳(いしづがおかこふん)」や「百舌鳥陵山古墳(もずみささぎやまこふん)」と呼ばれており、「ミサンザイ」とは「ミササギ(陵)」が転訛したものと考えられております。
また、その規模は最大長さ365m、最大幅235mです。
大阪府堺市に行けば日本最大の古墳と3番目の古墳が一気に見られちゃうんですね!
おすすめです!
なんで大きな古墳が大阪に多いの?
なぜ大規模な古墳は大阪に多いのでしょうか?
調べてみたところ、5世紀に入り大阪は日本の経済、政治の中心の地として栄えており、当時新しく開港した大阪の港は、朝鮮や中国、アジア諸国の玄関口として、外国から持ち寄られた最新の技術が出回り、鍛治技術や工業も非常に盛んにおこなわれていたそうです。
そのため、技術が発展していた当時の大阪では大規模な古墳が作られていたのですね。
日本一小さい古墳はどこ?
今まで紹介してきた大規模な古墳とは反対に、日本で最小の古墳はいったいどこの古墳なのでしょうか。
紹介していきたいと思います!
・名称 :穴薬師古墳(あなやくしこふん)
・所在地 :茨城県猿島郡五霞町
・形状 :円墳
・製造時期:奈良時代
日本で最も小さい古墳「穴薬師古墳」の規模は直径30m、高さ約4mの小高い円形の古墳になっています。
中央に横穴式の「石室」と呼ばれる部屋があり、石が積み上げられた構造で、このような構造の古墳は、関東地方に例がなく、非常に貴重なものだそうです。
本日は茨城県五霞町の『穴薬師古墳』へ。カワイイ円墳です。
石室に入ってビックリ!緻密に加工した切石を積み上げたさまはまるでモザイク画のよう。奥壁の塔のようにも見える石組も見事です。
作られた背景とか地域性とか、難しいことはわからないけど「こりゃすんげー!!」なビューティ墳でした。 pic.twitter.com/JoHVNyj564— 古墳にコーフン協会 (@kofun_ni_kohfun) January 25, 2020
まとめ
「日本三大古墳」ですが、実際に見てみたくなりませんでしたか?
これほどまでに大きなお墓に、1人の人が埋葬されていると考えると、なにか神秘的なものを感じますね。
これを機にみなさんもぜひ、日本全国にある古墳を巡ってみてはいかがでしょうか。
それから、今回解説したような「日本三大」シリーズは他にもいろいろあって面白いですよ!
※「日本三大」シリーズはコチラの記事でまとめているのでご覧下さい!
それでは!!