世界三大織物とは?ゴブラン織り、ペルシャ絨毯、大島紬の魅力は?

2021年5月24日

世界には様々な種類の織物がありますが、その中で世界三大織物に選ばれている織物があります。
フランスのゴブラン織り、ペルシャ絨毯、そして日本の大島紬です。

大島紬は、1300年の歴史を持ち、世界的に見ても最高峰の品質の織物です。
奄美大島の伝統工芸品ですね。

今回は、世界三大織物を一つ一つ取り上げて、その魅力をご紹介していきます。
「織物」と一口に言っても、絨毯や着物の生地と一見違うジャンルなようですが、同じ「織物」のくくりなのが面白いですね。

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世界三大織物1:大島紬

大島紬の歴史は長く、奄美では奈良時代以前から絹布作りと染色が行われていたとみられています。
東大寺の記録によると、「南島」から褐色の紬が献上された旨の記述があります。
当時、奄美大島は遣唐使船の中継地となっていて、独特の黒褐色を基調とした繊細な折柄の美しさも評価されています。
日本の絹織物のうちでも高級品として知られ、安い物で一反30万円程度、最高級品は数百万円します。

染色の工程で糸に鉄分が染み込むため着崩れや虫食いが起きにくく、三世代通じて孫子の長く着られます。
現代では「色大島」「白大島」など色調・柄の多様化が進んでいるようです。

■大島紬の織物の特徴
大島紬の織物の特徴は、生地に裏表がありません。

普通の着物は裏表があるのですが、それらは後染めしたものだからだそうです。

後染めとは生地を織ってから、その上に染色したり絵を描いたりする技法のことです。
大島紬は先染めの手法で、糸を先に染めてから織っていき 柄や絵を現していきます。

なので、大島紬は裏表がなく、三世代が着ることが出来る、約150~200年まで着られる丈夫な織物なのです。

世界三大織物2:ゴブラン織り(フランス)


ゴブラン織りとは、フランスのゴブラン工場で製作されたタペストリーである。
ルイ王朝時代(15世紀)から王立工場として設立し、ベルサイユ宮殿の王室向けにタペストリーなど織物を生産していたことで知られています。

「ゴブラン」とは、ゴブラン家は染色家の一族のことで、15世紀半ばにパリのビエヴル川岸のフォーブール・サン・マルセルに本拠を構えました。

ゴブラン織りは、美しく鮮やかで、遊び毛がなく毛羽たちません。
経糸4色以上、緯糸3色以上を使った多色表現のできる最高級の織物です。
繊細な柄で表現されているゴブラン織りは、室内に敷くだけでお部屋がワンランクアップするでしょう。

現在も、ゴブラン織りは、フランス政府の建物を飾るために、限られた数のタペストリーが生産されているようです。
その繊細な柄は、見るものをうっとりさせる力を持っています。

僕も次にリビングに敷くカーペットは、ゴブラン織りのカーペットを敷きたいと思っています。

世界三大織物3:ペルシャ絨毯

ペルシャ絨毯は、伝統的に「ペルシア」と呼ばれていた現在のイラン周辺で生産され続けている絨毯で、「ペルシア絨毯」とも言います。

その起源は古く、紀元前の古代ペルシアにまでさかのぼります。
床面の敷物だけでなく、壁飾りやテーブルクロスとしても用いられました。
ペルシャ絨毯の素材として、もっとも多く使用されているのは羊毛ですが、綿も多く用いられています。
羊毛は、コルクウール、マンチェスターウール、キャメルウールなど、様々な品種の羊からとられたものが使用されています。

絹は、耐久性が低いので絨毯としてではなくタペストリーとして壁に飾って使用することが多いです。
ペルシャ絨毯の文様は、唐草文様(アラベスク)が多いですが、日本的な文様の忍冬文様の柄もあります。
これらは、ペルシャからインドを通じて中国、日本に伝わってきた柄のようです。

ペルシャ絨毯の最大なものは、オマーンのスルターン・カブース・グランド・モスクに収められており、絨毯の総面積は4,343㎡(東京ドームの1/10)です。

まとめ

世界三大織物は、それぞれに歴史が古く、大島紬としての織物になる前も海外から渡ってきた紬が原点だったように思えます。

褐色の紬のイメージは、東南アジアでしょうか。
褐色の紬を、大島紬の「黒褐色」に変え、日本の織物として定着していったのでしょう。

ゴブラン織りも、ペルシャ絨毯も素晴らしい織物で、その古い歴史を見ると感慨深いものさえあります。
僕自身は、ゴブラン織りの繊細な柄が大好きです。
このような織物を一緒に暮らす生活は、心が豊かになることでしょう。