世界三大サーカスとは?サーカス団は共同生活?入団方法もご紹介!
世界三大サーカスって聞いたことありますか。
アメリカのリングリングサーカスやロシアのボリショイサーカス、そして日本の木下大サーカスがあります。
アメリカのリングリングサーカスは、今は廃業してありませんが世界一にふさわしい大規模サーカス団でした。
サーカス団は、ウマやゾウも一緒に演技をするので公演中は一緒に移動をします。
自前のサーカス列車を所有しているサーカス団もあったそうです。
今回は、世界三大サーカスについてお話していきます。
サーカス団の生活についてもご紹介していきますね。
世界三大サーカス1:リングリングサーカス(アメリカ)
世界三大サーカスの1番目、リングリングサーカスはアメリカのサーカス団で、世界一のサーカス団と言われました。
正式には「リングリング・ブラザーズ・アンド・バーナム・アンド・ベイリー・サーカス」と言います。
これは、1880年代にバーナムとベイリーが合併し、さらに1907年に、ウィスコンシン州バラブーのサーカスを経営しているリングリング兄弟がバーナム・アンド・ベイリー・サーカスを買収合併したために、とても長い名前のサーカス団になりました。
現在は廃業してありませんが、サーカス団の規模は世界一と言われ、車輌90輌、従業員1,500人以上、ウマ450頭、ゾウ40頭、フットボール場2つ分の大テント、イス11000人分も所有していました。
さらに、アメリカのサーカス団を買収することで規模を大きくしていったそのやり方はサーカス業界においてやり手だったようです。
公演中に火事が起こる事故もありましたが、従業員が総出で消火にあたり、火事が起こった1944年7月6日は「ピエロが泣いた日」と言われるようになりました。
動物に芸をさせるのが、動物愛護団体の批判を受けて2018年にゾウの芸を取りやめました。
所属のアジアゾウ13頭は引退させるなど、サーカスの見どころである動物芸を止めたことで観客の入りが悪くなり経営的に続けるのが困難になったようです。
2017年5月の興行をもって解散になり、5月21日にナッソー・ベテランズ・メモリアル・コロシアム(ニューヨーク州)で最後の公演が行われました。
近年の動物愛護の動きは、毛皮の禁止などにも発展し人間社会に大きな影響を与えていますね。
世界三大サーカス2:ボリショイサーカス(ロシア)
ずっとボリジョイサーカスだと思って生きてきましたがボリショイサーカスだったんですね。ショイ pic.twitter.com/zL1Vjsawzx
— バーバートラップ (@BarberTrap) August 9, 2019
世界三大サーカスの2番目、ボリショイサーカスは、ロシアのサーカス団が海外で公演する際に名乗るブランド名です。
ロシアのボリショイサーカスは、大きなもので「ボリショイ・モスクワ国立サーカス」と「ボリショイ・サンクトペテルブルク国立サーカス」と2つありますが、他にもいくつものサーカス団があります。
【ボリジョイサーカス】の知名度が高くなってしまったため、本来のサーカス団の名前を名乗らずにボリジョイサーカスと名乗っているようです。
日本の公演にくる「ボリジョイサーカス」は僕も来日公演のポスターを見たことがありますが、サーカス団の名前だと思っていました。
いくつものロシアのサーカス団が「ボリジョイサーカス」と名乗って日本や海外で公演をしているのですね。
確かに知名度でお客さんの入りに影響するかもしれないので、名前に便乗するのも分からないでもないですね。
世界三大サーカス3:木下大サーカス(日本)
世界三大サーカスの3番目、木下大サーカスは1877年(明治10年)に興行師である木下藤十郎が岡山県岡山市に「旭座」を開設します。
その後、矢野唯助が木下家に婿養子入りし、明治35年に大連で曲馬団を創業したのが、木下大サーカスの原点です。
しかし、日露戦争の勃発に伴い帰国し、岡山で活動することになります。
長い歴史の中では戦時中、男性団員が兵隊に召集され、女性団員のみで公演したこともありました。
現在は従業員110名で、日本国内において移動公演を行っていますが、海外とのコネクションも大きく、数度に渡って海外公演も行っています。
サーカスは象に芸をしてもらうのがプログラムに含まれていますが、会場によってはワシントン条約などの法規制の問題で出演することが出来なくなる場合があります。
サーカス団の生活と入団方法
日本の木下大サーカス団員の生活の場合は、共同炊事場・トイレ・風呂、昼食は弁当、朝食・夕食は各自で調理しているようです。
2.5m×10mのコンテナハウスで、家族はコンテナ1棟、独身者はコンテナ1/3に居住します。
基本的に公演に合わせての移住生活なので、共同生活になりますが、自由が全くないわけではなく、公演がお休みの日はその土地の食べ物や観光地に足を運ぶこともあるそうです。
サーカス団への入団方法はさまざまで、新卒の定期募集を行っている団もあれば、不定期に実力者を募る団もあるそうです。
木下大サーカスは、一年に一度会社説明会で団員を募集しているようです。
サーカス団の募集は、パフォーマーだけではなく、企画・営業、舞台音響・照明、サーカスアーティストなど職種もあります。
まとめ
1、リングリングサーカスはアメリカのサーカス団で、世界一のサーカス団と言われた
2、ボリショイサーカスは、ロシアのサーカス団が海外で公演する際に名乗るブランド名
3、木下大サーカスは明治10年に興行師である木下藤十郎が岡山県岡山市に「旭座」を開設したことが始まり
4、サーカス団員の生活は共同炊事場・トイレ・風呂、昼食は弁当、朝食・夕食は各自で調理している
僕は、サーカスを見たことがありませんが、移動をしながらの共同生活は大変だなあといつも思います。
公演に合わせて3カ月に一度部屋ごと引っ越すというスタイルで、サーカス団の子どもは転校を30回くらいするのだそうです。
引っ越しが多くて大変ですが、本人は慣れているのかもしれませんね。
サーカスのコミュニケーション能力はとても高そうなので、どんな場所に行ってもその土地にとけこめそうです。
僕の住んでいる地域にサーカス団が来たら、見に行きたいと思います。
木下大サーカスの芸を全部見ようと思うと5日間くらいかかるそうですよ。