日本三大暴れ川とはどこの事?三兄弟って何?

2021年2月27日

梅雨や台風の多い夏場、日本には水害がつきものです。

現在では河川敷など整備されているものの、それでも年に数回はどこかの川の洪水のニュースは見かけます。

川の中でも昔から氾濫を繰り返し、大きな被害を出してきた川を暴れ川と言います。

特に危険だとされている日本三大暴れ川について紹介していきます。

日本三大暴れ川1:利根川

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・ 矢木沢ダムと奥利根湖 #矢木沢ダム #奥利根湖 #利根川

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日本三大暴れ川の1つ目は利根川です。

利根川は群馬県前橋市を水源に、千葉県や茨城県から太平洋へ注ぐ、日本で一番流域面積が大きい川です。

長さも信濃川に次いで日本2位です。

元々下流は東京湾を河口としていましたが、江戸時代の大規模な治水事業により千葉県銚子港を河口になるように川筋を変えています。

昔から氾濫による被害はありましたが、特に昭和22年のカスリーン台風が直撃した際には、特に被害が出ました。

堤防が決壊した埼玉県のみならず、元々の利根川の川筋だったところに流れ込み、東京の江戸川区など土地が低い地域も水没したとようです。

第二次世界大戦中による森林の乱伐によって被害が拡大されたと言われており、利根川流域だけで1,100名が死亡しました。

この台風の被害によって、それまで中断していた五十里ダムの建設が再開されました。

堤防などが整備された現代でも利根川が氾濫した際は被害が甚大になると予想されます。

流域の自治体では増水時のハザードマップや、電柱にカスリーン台風で増水した時の実際の水位が記載されています。

日本三大暴れ川2:筑後川

日本三大暴れ川の2つ目は筑後側です。

筑後川は熊本県の阿蘇山を水源として、有明海を河口にしている、九州最大の河川です。

昭和、平成においてもたびたび台風や梅雨前線の影響でたびたび氾濫しています。

特に大きい被害でいうと、昭和28年の梅雨前線による大雨で堤防が600mにわたり決壊し、家屋が約12,800戸が流出、または全半壊したとされています。

この時の被害を想定し、現在でも筑後川では河川の整備が行われています。

江戸時代初期、干ばつが襲った際に食料を安定して供給できるように、水田を広げる動きが広まりました。

その際に筑後川から取水できるように各地に水車が設置されました。

現在でも揚水用として稼働している朝倉市の三連水車は、国の史跡にも指定されている歴史的建造物です。

毎年夏になると水門を開くために神事が執り行われ、この地域の人たちが筑後川を恐れ、また感謝しているのがわかりますね。

日本三大暴れ川3:吉野川

愛媛県と高知県野県境にある瓶ヶ森という山を水源に、徳島市を河口に紀伊水道に注ぐ川です。

四国では四万十川に次いで2番目に大きい川です。

平安時代に洪水があったとの記述があるため、吉野川と水害は切り離せない存在であると言えます。

明治時代に内務省と外国の土木技師などが吉野川の整備に着手しましたが、その後の水害で甚大な被害があり、地元民が暴動を起こしたりと、流域にすむ人々にとって吉野川は水の恩恵を与える一方、水害をもたらす脅威でもあります。

水害が多い地域ならではの建築物として、四国では沈下橋(ちんかばし)と呼ばれる橋が見られます。

これは川が増水した時にそもそも沈むようになっており、主に西日本で見られる橋です。

普通の橋よりも安価で建設できて、欄干が低いまたは無い構造のため、洪水で沈んでも壊れにくく、水が引けばまた使えるようになります。

水害が起こるたびに橋が破壊され建設していては大変ですから、水害に悩まされるだけでなく共存するための人間の知恵ですね。

日本は水害の起こりやすい地形

暴れ川

日本は国土が狭く、また上流から河口までが比較的急になっています。

流れが急であると、増水した時に対応できずに川からあふれて氾濫がおきます。

また日本には川よりも周辺の平地が低い場所が多く、水位が堤防を越えたり、そもそも堤防自体が破壊されてしまうと一気に平地に水が溢れかえってしまい、大きい水害に発展してしまいます。

これは珍しい地形ではなく、東京では墨田川、荒川、大阪でいうと淀川など比較的人口の多い地域でも見られる地形です。

最近ではゲリラ豪雨や線状降水帯など短時間で大量の雨が降り、川が一気に増水することがあります。

今回は日本三大と呼ばれる大きい暴れ川でしたが、小さい川の氾濫で低い土地のマンションなどの1階が水没・・・なんてこともよく聞きます。

大きい川でなくても自宅や学校などの近くにある川が、氾濫の危険があるか確認しておくこ必要がありますね。

まとめ

■日本三大暴れ川
・利根川
・筑後川
・吉野川

日本には水資源が豊かにありますが、それは逆を言えばいつでも脅威になりえるということです。

堤防などの整備は進んでいるとは言え、昔の様に森林を整備する人も少なくなり、また今までにない降り方の豪雨も増えてきています。

今回紹介した川以外にも暴れ川の異名を持つ川は存在します。

自分の住む地域に暴れ川がないか確認してみるといいかもしれませんね。

それから、今回解説したような「日本三大」シリーズは他にもいろいろあって面白いですよ!

※「日本三大」シリーズはコチラの記事でまとめているのでご覧下さい!

それでは!